
クリエイターの日々ごはん
【180+ (ワンエイティ プラス)】
2020/10/15/Thu
29
うつわ作家さんの
日々の食卓を訪ねて
うつわ作家さんの
日々の食卓を訪ねて
作品と向き合う作家さんたちは、毎日どのようにうつわを扱っているのでしょうか。作品の個性を知り尽くした作家さんならではの、うつわと料理の組み合わせ、普段のごはんとはーー。
今回お話を伺ったのは、沖縄県読谷村で沖縄の土や原材料、技法を使ってうつわ作りをしている「180+」のポープ奈美さん。目指しているのは「毎日使いたくなるうつわ」だそう。
ご出身は富山県という奈美さんが、沖縄で作陶するようになったきっかけとは? お仕事のことから家族と楽しむごはんのことまで、沖縄での生活を教えてくれました。
作品と向き合う作家さんたちは、毎日どのようにうつわを扱っているのでしょうか。作品の個性を知り尽くした作家さんならではの、うつわと料理の組み合わせ、普段のごはんとはーー。
今回お話を伺ったのは、沖縄県読谷村で沖縄の土や原材料、技法を使ってうつわ作りをしている「180+」のポープ奈美さん。目指しているのは「毎日使いたくなるうつわ」だそう。
ご出身は富山県という奈美さんが、沖縄で作陶するようになったきっかけとは? お仕事のことから家族と楽しむごはんのことまで、沖縄での生活を教えてくれました。
うつわ作家というより
職人に近いのかな
うつわ作家というより
職人に近いのかな
ーー沖縄らしいブルー系のうつわや温かみのあるしのぎシリーズなど、どのうつわもとっても素敵です。奈美さんがうつわ作家になろうと思ったきっかけは?
奈美さん:以前は関東の方で会社員をしていたんですけど、そのときに陶芸教室に通い始めたらすっかり魅了されてしまって。会社を辞めることになったとき、何がやりたいかを考えたら「陶芸をやりたい」と強く思ったんです。マリンスポーツも好きで寒いのが苦手だったので、自然と母の出身地である沖縄が頭に浮かびました。
沖縄に移住してからは、読谷の大きな共同の登り窯のある工房で約5年間修行させてもらいました。そして2010年に沖縄市で「180+」としてうつわ作りを始めたのですが、「うつわ作家」と呼ばれるのは何だか抵抗がありますね…(笑)。私の目指しているところは、どちらかというと職人さんに近いのかなと思います。
ーーたしかに、作家さんと職人さんとでは少しニュアンスが違いますよね。奈美さんは、陶芸のどんなところに魅了されましたか?
奈美さん:土や植物の灰、水や火など、自然のものからうつわが生み出される…はじめはそのシンプルさに興味を持ちました。やってみると、うつわ作りは地味な工程がたくさんあるんですけど、その作業の1つ1つが楽しくて好きですね。特に、しのぎシリーズなどの彫る作業は集中できて良いです。あと、窯出しは何度やっても毎回ワクワクします。
ーー沖縄らしいブルー系のうつわや温かみのあるしのぎシリーズなど、どのうつわもとっても素敵です。奈美さんがうつわ作家になろうと思ったきっかけは?
奈美さん:以前は関東の方で会社員をしていたんですけど、そのときに陶芸教室に通い始めたらすっかり魅了されてしまって。会社を辞めることになったとき、何がやりたいかを考えたら「陶芸をやりたい」と強く思ったんです。マリンスポーツも好きで寒いのが苦手だったので、自然と母の出身地である沖縄が頭に浮かびました。
沖縄に移住してからは、読谷の大きな共同の登り窯のある工房で約5年間修行させてもらいました。そして2010年に沖縄市で「180+」としてうつわ作りを始めたのですが、「うつわ作家」と呼ばれるのは何だか抵抗がありますね…(笑)。私の目指しているところは、どちらかというと職人さんに近いのかなと思います。
ーーたしかに、作家さんと職人さんとでは少しニュアンスが違いますよね。奈美さんは、陶芸のどんなところに魅了されましたか?
奈美さん:土や植物の灰、水や火など、自然のものからうつわが生み出される…はじめはそのシンプルさに興味を持ちました。やってみると、うつわ作りは地味な工程がたくさんあるんですけど、その作業の1つ1つが楽しくて好きですね。特に、しのぎシリーズなどの彫る作業は集中できて良いです。あと、窯出しは何度やっても毎回ワクワクします。
(↑窯出ししたばかりの「しのぎ5寸プレート」。同じ釉薬でも、窯の中の酸素量や温度などによって焼き上がりの色はこんなにも違う!)
(↑窯出ししたばかりの「しのぎ5寸プレート」。同じ釉薬でも、窯の中の酸素量や温度などによって焼き上がりの色はこんなにも違う!)
ーー「180+」としてのうつわ作りも今年の2月で10周年を迎えました。この「180+」という名前にはどんな思いが込められていますか?
奈美さん:「ワンエイティ プラス」と読むのですが、ワンエイティは「180度回転すると今まで見えなかったことが見えてくる」という意味で使っています。好きな言葉だったので「プラス」をつけて、屋号にしました。
ーー「180+」としてのうつわ作りも今年の2月で10周年を迎えました。この「180+」という名前にはどんな思いが込められていますか?
奈美さん:「ワンエイティ プラス」と読むのですが、ワンエイティは「180度回転すると今まで見えなかったことが見えてくる」という意味で使っています。好きな言葉だったので「プラス」をつけて、屋号にしました。
(↑お友達が作ってくれた看板)
ーーなるほど、そういう意味が込められていたんですね。素敵な発想ですね。また、この10年の間には、外国人の旦那さまとご結婚されて、2人の娘さんも誕生しました。ご家族と暮らす上で、沖縄という土地はいかがでしょうか?
奈美さん:海や空や自然が近くて、ゆったりしていてとても気に入っています。家族ができてさらに住みやすくなりました。
沖縄に住んで数年経つと何となく慣れてきちゃうし、仕事が好きなこともあって工房で過ごす時間が長くなってしまうんですよね。でも、子どもたちと過ごすことで、新鮮な気持ちで沖縄の良さを再発見しています。
(↑お友達が作ってくれた看板)
ーーなるほど、そういう意味が込められていたんですね。素敵な発想ですね。また、この10年の間には、外国人の旦那さまとご結婚されて、2人の娘さんも誕生しました。ご家族と暮らす上で、沖縄という土地はいかがでしょうか?
奈美さん:海や空や自然が近くて、ゆったりしていてとても気に入っています。家族ができてさらに住みやすくなりました。
沖縄に住んで数年経つと何となく慣れてきちゃうし、仕事が好きなこともあって工房で過ごす時間が長くなってしまうんですよね。でも、子どもたちと過ごすことで、新鮮な気持ちで沖縄の良さを再発見しています。
ーー10年を振り返って、特に思い出深いことは?
奈美さん:特に…というと難しいのですが、「続けてこられたこと」でしょうか。沖縄も例に漏れず待機児童問題でなかなか保育園に入れなくて、数カ月間工房に入れてないなという時期が何度もありました。
そんな中で、オープンの頃から応援してくださっていた方々が、気長に再開を待っていてくれたことがとてもうれしかったです。
本格的に再開して去年、読谷陶器市に初めて参加したのですが、そのときには予想を遥かに超えるたくさんの方に来てもらって感動しました。
ーー現在はお仕事と家庭のバランスはどのようにとっていらっしゃいますか?
奈美さん:臨機応変に。ちょこちょこと細切れに作業を重ねていくことも上手になりました。工房が自宅内にあるので、細切れ作業でも続けるとうつわが形になっていくので、楽しくやれています。
子どもたちもよく工房に入ってきては、作業を見たり、土を触ったりしています。私が忙しくなると子どもたちが荒れてくるんですよね…(笑)。そうなると結局仕事が進まないので、今は子どもたちとの時間を優先して、仕事にも余裕を持たすようにしています。
ーー10年を振り返って、特に思い出深いことは?
奈美さん:特に…というと難しいのですが、「続けてこられたこと」でしょうか。沖縄も例に漏れず待機児童問題でなかなか保育園に入れなくて、数カ月間工房に入れてないなという時期が何度もありました。
そんな中で、オープンの頃から応援してくださっていた方々が、気長に再開を待っていてくれたことがとてもうれしかったです。
本格的に再開して去年、読谷陶器市に初めて参加したのですが、そのときには予想を遥かに超えるたくさんの方に来てもらって感動しました。
ーー現在はお仕事と家庭のバランスはどのようにとっていらっしゃいますか?
奈美さん:臨機応変に。ちょこちょこと細切れに作業を重ねていくことも上手になりました。工房が自宅内にあるので、細切れ作業でも続けるとうつわが形になっていくので、楽しくやれています。
子どもたちもよく工房に入ってきては、作業を見たり、土を触ったりしています。私が忙しくなると子どもたちが荒れてくるんですよね…(笑)。そうなると結局仕事が進まないので、今は子どもたちとの時間を優先して、仕事にも余裕を持たすようにしています。
お客さんや友達との会話が
新作のインスピレーションに
お客さんや友達との会話が
新作のインスピレーションに
ーー作品づくりにおいて心がけていること、大切にしていることは?
奈美さん:丁寧に作ること。この一言に尽きます。
ーーサトウキビの灰を使った釉薬や、沖縄の土は2割ほど縮むというエピソードをInstagramで拝見して、沖縄らしい特徴があって面白いなと思いました。沖縄でうつわ作りをする楽しさや難しさを教えてください。
奈美さん:沖縄は島なので、材料や原料にも限りがあって、足りないものも結構あるんです。昔からたくさんの工夫を積み重ねて、今の焼き物ができたそうです。きっとどこの産地でもそうなのかもしれません。自然のものを多く使う陶芸では、その土地のものを使うことがそのままうつわの特色になります。
私も黒糖製糖工場でサトウキビの灰をもらってきたり、畑でマンガンという石を拾い集めたり、土地のものを使うことが多いです。
ここでしか作れないもの、昔から受け継がれたもの、そういうものへの憧れもありますね。でも、今は残念ながら材料調達が難しくなってきていて、県外から購入することも増えています。
ーー作品づくりにおいて心がけていること、大切にしていることは?
奈美さん:丁寧に作ること。この一言に尽きます。
ーーサトウキビの灰を使った釉薬や、沖縄の土は2割ほど縮むというエピソードをInstagramで拝見して、沖縄らしい特徴があって面白いなと思いました。沖縄でうつわ作りをする楽しさや難しさを教えてください。
奈美さん:沖縄は島なので、材料や原料にも限りがあって、足りないものも結構あるんです。昔からたくさんの工夫を積み重ねて、今の焼き物ができたそうです。きっとどこの産地でもそうなのかもしれません。自然のものを多く使う陶芸では、その土地のものを使うことがそのままうつわの特色になります。
私も黒糖製糖工場でサトウキビの灰をもらってきたり、畑でマンガンという石を拾い集めたり、土地のものを使うことが多いです。
ここでしか作れないもの、昔から受け継がれたもの、そういうものへの憧れもありますね。でも、今は残念ながら材料調達が難しくなってきていて、県外から購入することも増えています。
(↑読谷村で自家製ベーグルを販売する「marumi Bagel」のカフェでは「180+」のうつわを使用。「180+」のうつわは飲食店でも大人気)
ーーうつわ作りに励む一方、「のとじま手まつり」や「読谷やちむん市」などなどこれまで様々なイベントにも精力的に参加されてきました。イベントに参加する醍醐味はどんなところにありますか?
奈美さん:お客さんと直接お話しできることですね。「こんな風に使ってるよ」って私から話すこともあれば、「もう少し大きいのがいいな」ってリクエストをもらうこともあります。
あと、質問されるとつい、そこまで聞いてないよっていうようなマニアックなことまで答えてしまうんですよね。釉薬のこととか、窯の大変なこととかベラベラとしゃべりまくっちゃう。本当は人見知りなのに…(笑)。
作っている人の顔が分かると、うつわも近くに感じてもらえるかなとも思っていて。イベントが終わるとやり切った感でいっぱいで、いつもグッタリしています。
私自身、イベントに遊びに行くことも多くて、作り手さんのお話を伺いながら選ぶのはワクワクするし、とても楽しいんですよね。私もお客さんにワクワクしながら選んでもらえたらうれしいなと思いながら、うつわを作ってディスプレイしています。
(↑読谷村で自家製ベーグルを販売する「marumi Bagel」のカフェでは「180+」のうつわを使用。「180+」のうつわは飲食店でも大人気)
ーーうつわ作りに励む一方、「のとじま手まつり」や「読谷やちむん市」などなどこれまで様々なイベントにも精力的に参加されてきました。イベントに参加する醍醐味はどんなところにありますか?
奈美さん:お客さんと直接お話しできることですね。「こんな風に使ってるよ」って私から話すこともあれば、「もう少し大きいのがいいな」ってリクエストをもらうこともあります。
あと、質問されるとつい、そこまで聞いてないよっていうようなマニアックなことまで答えてしまうんですよね。釉薬のこととか、窯の大変なこととかベラベラとしゃべりまくっちゃう。本当は人見知りなのに…(笑)。
作っている人の顔が分かると、うつわも近くに感じてもらえるかなとも思っていて。イベントが終わるとやり切った感でいっぱいで、いつもグッタリしています。
私自身、イベントに遊びに行くことも多くて、作り手さんのお話を伺いながら選ぶのはワクワクするし、とても楽しいんですよね。私もお客さんにワクワクしながら選んでもらえたらうれしいなと思いながら、うつわを作ってディスプレイしています。
(↑2018年の「のとじま手まつり」の様子)
(↑2018年の「のとじま手まつり」の様子)
(↑2019年の「読谷やちむん市」の様子)
ーーイベントでお客さんからリクエストをもらうとのことですが、それが新しい作品作りにつながっていくのでしょうか?
奈美さん:まさにそうです。お客さんとお話ししたり、友達から「こんなのあったらいいな」とリクエストもらったりすると、それを試行錯誤して形になっていくことが多いですね。
(↑2019年の「読谷やちむん市」の様子)
ーーイベントでお客さんからリクエストをもらうとのことですが、それが新しい作品作りにつながっていくのでしょうか?
奈美さん:まさにそうです。お客さんとお話ししたり、友達から「こんなのあったらいいな」とリクエストもらったりすると、それを試行錯誤して形になっていくことが多いですね。
(↑お母さまからのリクエストで作ったという色とりどりのカップ)
ーーお子さんが誕生してから作るうつわに変化はありましたか?
奈美さん:そうですね、「こんなうつわがあったらいいな」というのは増えたかもしれません。使いやすさを考えると、大人と子どもでも違いますし。小さい子どもが楽しく上手に食べられるために、うつわがちょっと手伝ってくれたらいいなと思っています。子どもに限らず、食卓が楽しくなるお手伝いをうつわでできたらいいなって。
あとは「安全なうつわ」をさらに考えるようになりました。食べ物をのせるうつわには、釉薬を含めてできるだけ自然素材の原料を使いたいです。
(↑お母さまからのリクエストで作ったという色とりどりのカップ)
ーーお子さんが誕生してから作るうつわに変化はありましたか?
奈美さん:そうですね、「こんなうつわがあったらいいな」というのは増えたかもしれません。使いやすさを考えると、大人と子どもでも違いますし。小さい子どもが楽しく上手に食べられるために、うつわがちょっと手伝ってくれたらいいなと思っています。子どもに限らず、食卓が楽しくなるお手伝いをうつわでできたらいいなって。
あとは「安全なうつわ」をさらに考えるようになりました。食べ物をのせるうつわには、釉薬を含めてできるだけ自然素材の原料を使いたいです。
(↑1~5歳くらいの子どもの食事風景を思って作られたうつわ。フチが少し内側に入っているのでこぼれにくく、広めにとった底が安定感抜群)
(↑1~5歳くらいの子どもの食事風景を思って作られたうつわ。フチが少し内側に入っているのでこぼれにくく、広めにとった底が安定感抜群)
しっくりくるカップに
出会えたら毎日が楽しくなる
しっくりくるカップに
出会えたら毎日が楽しくなる
ーーたくさんある作品の中で、特に思い入れのある作品とそのエピソードがあれば教えてください。
奈美さん:高台付しのぎ鉢かな。独立したての頃に、ネットで見つけた石垣島在住の方に工房名の消しゴムハンコを作っていただいたんです。その方が高台付しのぎ鉢を気に入ってくださって、そのうつわの消しゴムハンコも作ってくださいました。その絵とハンコがとっても気に入っていて、それからずっと紙袋や名刺、インスタのアイコンなど色々なところで使わせていただいています。
高台付しのぎ鉢は、私もお味噌汁やデザートなど毎日使っているうつわでもあり、一番身近なうつわです。
ーーたくさんある作品の中で、特に思い入れのある作品とそのエピソードがあれば教えてください。
奈美さん:高台付しのぎ鉢かな。独立したての頃に、ネットで見つけた石垣島在住の方に工房名の消しゴムハンコを作っていただいたんです。その方が高台付しのぎ鉢を気に入ってくださって、そのうつわの消しゴムハンコも作ってくださいました。その絵とハンコがとっても気に入っていて、それからずっと紙袋や名刺、インスタのアイコンなど色々なところで使わせていただいています。
高台付しのぎ鉢は、私もお味噌汁やデザートなど毎日使っているうつわでもあり、一番身近なうつわです。
ーーハンコもとってもかわいいですね! ほかに、おすすめのうつわはありますか?
奈美さん:私がカップ好きなので、カップをおすすめしたくなります。口につけたときの飲み心地など、しっくりくるカップに出会えたら毎日が楽しくなりますよ!
ーーハンコもとってもかわいいですね! ほかに、おすすめのうつわはありますか?
奈美さん:私がカップ好きなので、カップをおすすめしたくなります。口につけたときの飲み心地など、しっくりくるカップに出会えたら毎日が楽しくなりますよ!
ちょこっと小鉢や5寸鉢は初期の頃から変わらない定番の形なのですが、「使ってみたら良かったので家族みんなにも…」と買い足してくださる方が多いです。
ちょこっと小鉢や5寸鉢は初期の頃から変わらない定番の形なのですが、「使ってみたら良かったので家族みんなにも…」と買い足してくださる方が多いです。
(↑ちょこっと小鉢で作ったかわいいカップケーキ)
(↑ちょこっと小鉢で作ったかわいいカップケーキ)
ーーKomercoでの販売は2019年6月からで、1年以上が経過しました。初めてのネット販売になるかと思いますが、やってみていかがですか?
奈美さん:実を言うと、以前はオンラインでの販売は難しいかなと思っていたんです。陶器は1つずつ形も色味も違っているので、実際に手にとって見てもらいたいなと。でも、いざ出品してみたらたくさんの方がご購入くださり、うれしいお声もたくさんいただいているので、やってみて良かったです。うつわたちもおしゃれなサイトに載せてもらってうれしそうです。
ただ、お料理好きな方が多く見てくださっているのかなーと思うとちょっと緊張もします(笑)。「使ってみたら良かったよ」って言ってもらえるうつわを作っていきたいです。
ーーKomercoでの販売は2019年6月からで、1年以上が経過しました。初めてのネット販売になるかと思いますが、やってみていかがですか?
奈美さん:実を言うと、以前はオンラインでの販売は難しいかなと思っていたんです。陶器は1つずつ形も色味も違っているので、実際に手にとって見てもらいたいなと。でも、いざ出品してみたらたくさんの方がご購入くださり、うれしいお声もたくさんいただいているので、やってみて良かったです。うつわたちもおしゃれなサイトに載せてもらってうれしそうです。
ただ、お料理好きな方が多く見てくださっているのかなーと思うとちょっと緊張もします(笑)。「使ってみたら良かったよ」って言ってもらえるうつわを作っていきたいです。
新鮮な野菜とおいしい調味料で
シンプルだけど豊かなごはん
新鮮な野菜とおいしい調味料で
シンプルだけど豊かなごはん
ーー続きまして、日々のごはんの楽しみ方についてお伺いします。先ほど、「高台付しのぎ鉢」を毎日使っているというお話がありましたが、ほかにもご自身の作品は普段の食卓でよくご使用になりますか?
奈美さん:はい。自分のもよく使っていますし、親方のうつわが好きなのでよく使います。沖縄のうつわは素焼きをしないで1回で焼きあげる方法が多いので、全体的にどっしりと大らかです。チャンプルーやサラダも大きな皿にドーンと盛ってそれぞれ好きなように食べることが多いです。
ーー続きまして、日々のごはんの楽しみ方についてお伺いします。先ほど、「高台付しのぎ鉢」を毎日使っているというお話がありましたが、ほかにもご自身の作品は普段の食卓でよくご使用になりますか?
奈美さん:はい。自分のもよく使っていますし、親方のうつわが好きなのでよく使います。沖縄のうつわは素焼きをしないで1回で焼きあげる方法が多いので、全体的にどっしりと大らかです。チャンプルーやサラダも大きな皿にドーンと盛ってそれぞれ好きなように食べることが多いです。
ーー味噌づくりに挑戦されたり、家庭菜園をされたりと、うつわ以外にも手作りを楽しまれている印象です。
奈美さん:手作り、好きですね。出来上がる過程が好きなのと「材料が分かる」っていうところも良いです。
今は村のリフレッシュ農園を借りて野菜を育てています。と言っても、私は口だけで、99%は相方が作業しているんですけど(笑)。今年の夏はオクラやゴーヤ、ナス、ピーマン。スイカを植えました。あと、家の前になっているパッションフルーツが豊作だったので、毎日アイスにかけて食べていました。
ーー味噌づくりに挑戦されたり、家庭菜園をされたりと、うつわ以外にも手作りを楽しまれている印象です。
奈美さん:手作り、好きですね。出来上がる過程が好きなのと「材料が分かる」っていうところも良いです。
今は村のリフレッシュ農園を借りて野菜を育てています。と言っても、私は口だけで、99%は相方が作業しているんですけど(笑)。今年の夏はオクラやゴーヤ、ナス、ピーマン。スイカを植えました。あと、家の前になっているパッションフルーツが豊作だったので、毎日アイスにかけて食べていました。
ーー自分たちで育てた野菜やフルーツがあると、毎日のごはんがさらに楽しくなりそうですね。
奈美さん:そうですね。畑の野菜のほか、富山の両親も趣味で野菜を作っていてよく送ってくれるので、その時々にある野菜を使って献立を考えています。クックパッドにもお世話になっています!
ーー自分たちで育てた野菜やフルーツがあると、毎日のごはんがさらに楽しくなりそうですね。
奈美さん:そうですね。畑の野菜のほか、富山の両親も趣味で野菜を作っていてよく送ってくれるので、その時々にある野菜を使って献立を考えています。クックパッドにもお世話になっています!
(↑富山のご実家から届いた新鮮なプチトマト)
奈美さん:料理が得意ではないのと、子どもたちが分かりやすい食べ物を好むので、茹でたり、焼いたりとシンプルなものが多いです。その分、調味料はこだわっていて、味噌や塩麹を友達と一緒に仕込んだり、おいしいドレッシングを買ってきたり。新鮮で安全な食材とおいしい調味料で、シンプルでも豊かなごはんです。
うちは共働きなので、夕飯は相方と1週間交代で作っています。相方はレシピを調べてじっくり作ることも多いので、また違った味を食べられて楽しいです。
ーーお母さんの味とお父さんの味を交互に楽しめるお子さんたちもうれしいでしょうね。それでは最後に、これから作りたい作品や取り組みたいことを教えてください。
奈美さん:「こんなのあったらいいなー」「こんなの作れる?」というリクエストにはできるだけ応えていきたいです。
あとは「やちむんを作ってみたい」という声も多いので、何かできないかなと考えています。自分で作ったらさらに愛着がわくと思うので、そんな機会を作りたいなと。世の中が落ち着いたときには、ぜひ沖縄に遊びに来てください!
(↑富山のご実家から届いた新鮮なプチトマト)
奈美さん:料理が得意ではないのと、子どもたちが分かりやすい食べ物を好むので、茹でたり、焼いたりとシンプルなものが多いです。その分、調味料はこだわっていて、味噌や塩麹を友達と一緒に仕込んだり、おいしいドレッシングを買ってきたり。新鮮で安全な食材とおいしい調味料で、シンプルでも豊かなごはんです。
うちは共働きなので、夕飯は相方と1週間交代で作っています。相方はレシピを調べてじっくり作ることも多いので、また違った味を食べられて楽しいです。
ーーお母さんの味とお父さんの味を交互に楽しめるお子さんたちもうれしいでしょうね。それでは最後に、これから作りたい作品や取り組みたいことを教えてください。
奈美さん:「こんなのあったらいいなー」「こんなの作れる?」というリクエストにはできるだけ応えていきたいです。
あとは「やちむんを作ってみたい」という声も多いので、何かできないかなと考えています。自分で作ったらさらに愛着がわくと思うので、そんな機会を作りたいなと。世の中が落ち着いたときには、ぜひ沖縄に遊びに来てください!
沖縄の土地のものや昔から受け継がれたものを大事にしながら、うつわ作りに励んでいる奈美さん。新鮮な食材を使ったおいしいごはんや家族の存在も大きな力をくれそうですよね。
大自然に囲まれた環境もうらやましくて、いつか本当にやちむんを作りに沖縄に行きたいものです。奈美さん、素敵なお話をありがとうございました!
公式サイト
http://okinawa180plus.com/
Instagram
https://www.instagram.com/okinawa180plus/
沖縄の土地のものや昔から受け継がれたものを大事にしながら、うつわ作りに励んでいる奈美さん。新鮮な食材を使ったおいしいごはんや家族の存在も大きな力をくれそうですよね。
大自然に囲まれた環境もうらやましくて、いつか本当にやちむんを作りに沖縄に行きたいものです。奈美さん、素敵なお話をありがとうございました!
公式サイト
http://okinawa180plus.com/
Instagram
https://www.instagram.com/okinawa180plus/