自家製食材と地元で採れる季節の食材で食事を楽しむ、瑠璃屋さん


クリエイターさんの
日々の食卓を訪ねて

クリエイターさんの
日々の食卓を訪ねて

フードを取り扱うクリエイターさんたちは、毎日どのように商品や食材と向き合い、日々のごはんを楽しんでいるのでしょうか。商品の個性を知り尽くしたクリエイターさんならではの、料理の楽しみ方や普段のごはんとはーー。

今回お話をお伺いしたのは、美しい山々に囲まれた長野県高山村で、農薬、化学肥料、除草剤を使わずにブルーベリーとお米を作っている「瑠璃屋」の牧野稔さん。

実は神奈川県横浜市のご出身で、多摩美術大学グラフィックデザイン科の卒業生。そんな牧野さんが、この地で農業を始めたきっかけとは?お仕事の話から日々のごはんのことまで、たっぷりとお聞きしました。

フードを取り扱うクリエイターさんたちは、毎日どのように商品や食材と向き合い、日々のごはんを楽しんでいるのでしょうか。商品の個性を知り尽くしたクリエイターさんならではの、料理の楽しみ方や普段のごはんとはーー。

今回お話をお伺いしたのは、美しい山々に囲まれた長野県高山村で、農薬、化学肥料、除草剤を使わずにブルーベリーとお米を作っている「瑠璃屋」の牧野稔さん。

実は神奈川県横浜市のご出身で、多摩美術大学グラフィックデザイン科の卒業生。そんな牧野さんが、この地で農業を始めたきっかけとは?お仕事の話から日々のごはんのことまで、たっぷりとお聞きしました。

奥さまと喧嘩しながらも
長野県高山村で新規就農

奥さまと喧嘩しながらも
長野県高山村で新規就農

ーーKomercoの紹介文には「駆け出しの小さな農家です」とありますが、農業を始められてどのくらい経ちますか?また、長野県高山村で農業をすることになった経緯を教えてください。

牧野さん:長野県高山村で新規就農し独立して4年目になります。

元々は大学でデザインの勉強をしていて、当時からアミューズメントパークや動物園などの立体物を作る造形会社で働きながら、美術作家としても活動していました。10年ほどそのような生活を続けていたのですが、仕事上、FRP(繊維強化プラスチック)や塗料などを扱っていたためアレルギーが出たり、不摂生で身体の調子を崩したりするようになってしまって。それで、美術の業界からは離れ、体にも良い仕事をしたいと思い、植物業界に入りました。

最初は花屋さん、その後はこれまで勉強してきたデザインも生かせるようにとガーデンデザイン施工管理の仕事に就きました。その頃は実家を出てアパート暮らしをしていたので、畑を借りて野菜作りもしたいと思っていて。ただ、近所の市民農園には空きがなかったんですよね。何かないかと探したところ、NPO法人の農に学ぶ環境教育ネットワークさんが米作りの会員を募集しているのを見つけて入会しました。それからは、ガーデニングの仕事を続けながら、週末は田んぼや畑の農作業をするという生活になりました。

ーーその頃はもうご結婚されて、お子さんもいらっしゃったんですよね。

牧野さん:はい。週末に畑や田んぼで作業するときは、子どもも一緒に連れて行っていました。子どもたちが野山を裸足で走り回って生き生きとしている姿を見たら、自然の豊かなところで農業を営みながら子どもを育てたいと思うようになって。そこで一念発起して就農することに決めました。

妻は農業をすることには賛成してくれましたが、独立して個人農家になることには反対でした。それで農業の会社を探していたのですが、やりたい農業は初めから農薬を使わない自然農法か、有機農法かつ稲作だったのでなかなか見つからないんですよ。

ガーデ二ングの会社はすでに辞めていたので、食品工場などでアルバイトしながら探し続けたところ、長野県の小布施町に循環型農業をしている良い会社が見つかって移住することにしました。それが8年ほど前のことです。ベリー系や根菜類を担当して1年ほど勤めた後、町の方の紹介で小布施町の6次産業センターに加工の職員として勤めることになりました。農家の方たちをサポートする仕事です。そこで、りんごジュースの受託製造やジェラート、ジャム、信州名物のおやきの製造を経験させていただき、大変勉強になりました。

その時、隣村の高山村で自然農法の稲作を教えてくださる方がいて習い始めたところ、やはり自分で独立して農家をしたいという気持ちが抑えきれなくなって。妻とは喧嘩しながらも、高山村で新規就農することに決めました。紆余曲折を経て、やっと自分のやりたいことにたどり着けた感じです。

ーーKomercoの紹介文には「駆け出しの小さな農家です」とありますが、農業を始められてどのくらい経ちますか?また、長野県高山村で農業をすることになった経緯を教えてください。

牧野さん:長野県高山村で新規就農し独立して4年目になります。

元々は大学でデザインの勉強をしていて、当時からアミューズメントパークや動物園などの立体物を作る造形会社で働きながら、美術作家としても活動していました。10年ほどそのような生活を続けていたのですが、仕事上、FRP(繊維強化プラスチック)や塗料などを扱っていたためアレルギーが出たり、不摂生で身体の調子を崩したりするようになってしまって。それで、美術の業界からは離れ、体にも良い仕事をしたいと思い、植物業界に入りました。

最初は花屋さん、その後はこれまで勉強してきたデザインも生かせるようにとガーデンデザイン施工管理の仕事に就きました。その頃は実家を出てアパート暮らしをしていたので、畑を借りて野菜作りもしたいと思っていて。ただ、近所の市民農園には空きがなかったんですよね。何かないかと探したところ、NPO法人の農に学ぶ環境教育ネットワークさんが米作りの会員を募集しているのを見つけて入会しました。それからは、ガーデニングの仕事を続けながら、週末は田んぼや畑の農作業をするという生活になりました。

ーーその頃はもうご結婚されて、お子さんもいらっしゃったんですよね。

牧野さん:はい。週末に畑や田んぼで作業するときは、子どもも一緒に連れて行っていました。子どもたちが野山を裸足で走り回って生き生きとしている姿を見たら、自然の豊かなところで農業を営みながら子どもを育てたいと思うようになって。そこで一念発起して就農することに決めました。

妻は農業をすることには賛成してくれましたが、独立して個人農家になることには反対でした。それで農業の会社を探していたのですが、やりたい農業は初めから農薬を使わない自然農法か、有機農法かつ稲作だったのでなかなか見つからないんですよ。

ガーデ二ングの会社はすでに辞めていたので、食品工場などでアルバイトしながら探し続けたところ、長野県の小布施町に循環型農業をしている良い会社が見つかって移住することにしました。それが8年ほど前のことです。ベリー系や根菜類を担当して1年ほど勤めた後、町の方の紹介で小布施町の6次産業センターに加工の職員として勤めることになりました。農家の方たちをサポートする仕事です。そこで、りんごジュースの受託製造やジェラート、ジャム、信州名物のおやきの製造を経験させていただき、大変勉強になりました。

その時、隣村の高山村で自然農法の稲作を教えてくださる方がいて習い始めたところ、やはり自分で独立して農家をしたいという気持ちが抑えきれなくなって。妻とは喧嘩しながらも、高山村で新規就農することに決めました。紆余曲折を経て、やっと自分のやりたいことにたどり着けた感じです。

ーー奥様と喧嘩してまでも…!そこまで牧野さんを夢中にさせる農業の魅力とは?

牧野さん:自然の中で土や作物、生き物と触れ合い、今まで自分の経験してきたことやスキル、五感の全てを使って仕事ができること。良くも悪くも、自分でやったことが全て自分に返ってくることもやりがいがあります。

また、自分が農業を営むことで里山の環境が良くなったり、少しでも地域の方々の役に立てたり、自分の作った作物を喜んで食べてくださる方たちがいらっしゃることもうれしいです。あとは、自分の商品のデザインや売り方を考えるなど、自分でプロデュースしブランディングすることもとても楽しいですね。

ーー奥様と喧嘩してまでも…!そこまで牧野さんを夢中にさせる農業の魅力とは?

牧野さん:自然の中で土や作物、生き物と触れ合い、今まで自分の経験してきたことやスキル、五感の全てを使って仕事ができること。良くも悪くも、自分でやったことが全て自分に返ってくることもやりがいがあります。

また、自分が農業を営むことで里山の環境が良くなったり、少しでも地域の方々の役に立てたり、自分の作った作物を喜んで食べてくださる方たちがいらっしゃることもうれしいです。あとは、自分の商品のデザインや売り方を考えるなど、自分でプロデュースしブランディングすることもとても楽しいですね。

季節季節で手に入るもの食べる
それが日々の食事の楽しみ

季節季節で手に入るもの食べる
それが日々の食事の楽しみ

ーー農家さんのお仕事はとてもハードなイメージがあります。よろしければ1日のスケジュールを教えてください。

牧野さん:1年間を通して時期や作物によってスケジュールが全く違います。通常は8時~17時くらいの外作業とそれ以外の時間で事務作業をしています。

忙しい時期ですと、例えばブルーベリーを収穫する日。朝3時半頃に起床して4時過ぎから6時まで収穫します。それから朝食をとり、選別とパック詰めをして、直売所や配達へ。その後、遅いお昼をとって2~3時間ほど仮眠します。そして、16時過ぎから準備して19時頃まで収穫し、選別して終了。21時から22時までには就寝します。

どんなに忙しい時でも、きちんと睡眠時間と食事の時間はとるようにしています。

ーー農家さんのお仕事はとてもハードなイメージがあります。よろしければ1日のスケジュールを教えてください。

牧野さん:1年間を通して時期や作物によってスケジュールが全く違います。通常は8時~17時くらいの外作業とそれ以外の時間で事務作業をしています。

忙しい時期ですと、例えばブルーベリーを収穫する日。朝3時半頃に起床して4時過ぎから6時まで収穫します。それから朝食をとり、選別とパック詰めをして、直売所や配達へ。その後、遅いお昼をとって2~3時間ほど仮眠します。そして、16時過ぎから準備して19時頃まで収穫し、選別して終了。21時から22時までには就寝します。

どんなに忙しい時でも、きちんと睡眠時間と食事の時間はとるようにしています。

ーー忙しい時ほど体調管理が重要になってきますよね。食事も大切にされているとのことですが、日々のごはんはどんなふうに楽しまれていますか?

牧野さん:お米とお豆、自家用の野菜たち、自分で作ったものを食べることが基本です。

それ以外のものは直売所やスーパーで買っています。地元の方が作った旬の野菜や果物、山でとれたキノコや山菜がたくさん並んでいるので、その季節季節で手に入るものを食べるのが楽しみです。

あとは、毎年自分で作った豆を使って味噌を作ったり、野沢菜漬けや糠漬けを作ったりしています。また、手作り醤油や手打ち蕎麦、おやきなど地域の方の手作りのものがいただけることや、農家同士で互いに作っていない作物を物々交換したりして食材を手に入れるのも楽しいですね。

ーー手作りの蕎麦やおやきをいただくことがあるとは、長野県エリアならではという感じがします!牧野さんがご自身で作られているお米は普段、どんなふうに召し上がっていますか?

牧野さん:季節や気分に合わせて、お米のつき方を変えて食べています。普段は5分搗きですが、夏場暑かったり、食欲がなかったりすると白米にしたりというふうに。卵かけご飯や納豆で食べるのも大好きですが、お気に入りの食べ方は、お赤飯や炒り黒豆ご飯です。

ーー忙しい時ほど体調管理が重要になってきますよね。食事も大切にされているとのことですが、日々のごはんはどんなふうに楽しまれていますか?

牧野さん:お米とお豆、自家用の野菜たち、自分で作ったものを食べることが基本です。

それ以外のものは直売所やスーパーで買っています。地元の方が作った旬の野菜や果物、山でとれたキノコや山菜がたくさん並んでいるので、その季節季節で手に入るものを食べるのが楽しみです。

あとは、毎年自分で作った豆を使って味噌を作ったり、野沢菜漬けや糠漬けを作ったりしています。また、手作り醤油や手打ち蕎麦、おやきなど地域の方の手作りのものがいただけることや、農家同士で互いに作っていない作物を物々交換したりして食材を手に入れるのも楽しいですね。

ーー手作りの蕎麦やおやきをいただくことがあるとは、長野県エリアならではという感じがします!牧野さんがご自身で作られているお米は普段、どんなふうに召し上がっていますか?

牧野さん:季節や気分に合わせて、お米のつき方を変えて食べています。普段は5分搗きですが、夏場暑かったり、食欲がなかったりすると白米にしたりというふうに。卵かけご飯や納豆で食べるのも大好きですが、お気に入りの食べ方は、お赤飯や炒り黒豆ご飯です。

(写真上:お赤飯、写真下:炒り黒豆ご飯)

お赤飯は「新大正もち」2合、「ササシグレ」1合、合わせて3合にして炊くとおいしいです。また炒り黒豆ご飯は、黒豆を皮が弾けるくらい炒ってから「ササシグレ5分搗き」で炊くと香ばしい黒豆ご飯が出来上がります。手間が掛からず簡単にできるおいしいご飯です。

ーー黒豆ごはんがそんな手軽にできるとは知りませんでした。瑠璃屋さんの黒豆とお米で味わってみたくなります。さてKomercoでは現在、「新大正もち」と「ササシグレ5分搗き」の扱いがあります。それぞれの特徴を教えてください。

牧野さん:「新大正もち」は富山県の品種。特徴は粘りとコシの強さ、絹のようななめらかさと甘味豊かな風味です。つきたてのおもちを食べるとより実感できますよ。汁物に入れても煮崩れしにくく、赤飯やおこわにしても大変おいしいです。栽培が難しいので全国的には流通していないお米ですが、もち米としては最高の品質なんですよ。

「ササシグレ」は、ササニシキの親の品種です。こちらも栽培が難しいため、ほとんど流通していないお米です。特徴としては、高アミロース米と言われ、澱粉質が少なくて糖度も高くなく、さっぱりとした味わい。毎日の主食として飽きのこない健康的なお米です。原種に近いため、アレルギー反応が出にくいお米になっています。繊細な味を楽しむ和食やお寿司に向いていますね。

そしてお米の摺り方である「5分搗き」は、玄米と白米の中間の摺り方。胚芽やお米本来の香りも残っていて栄養価も高く、何より、玄米のように長時間の浸水も不要です。玄米が苦手な方やお子さんでも食べやすいと思います。

(写真上:お赤飯、写真下:炒り黒豆ご飯)

お赤飯は「新大正もち」2合、「ササシグレ」1合、合わせて3合にして炊くとおいしいです。また炒り黒豆ご飯は、黒豆を皮が弾けるくらい炒ってから「ササシグレ5分搗き」で炊くと香ばしい黒豆ご飯が出来上がります。手間が掛からず簡単にできるおいしいご飯です。

ーー黒豆ごはんがそんな手軽にできるとは知りませんでした。瑠璃屋さんの黒豆とお米で味わってみたくなります。さてKomercoでは現在、「新大正もち」と「ササシグレ5分搗き」の扱いがあります。それぞれの特徴を教えてください。

牧野さん:「新大正もち」は富山県の品種。特徴は粘りとコシの強さ、絹のようななめらかさと甘味豊かな風味です。つきたてのおもちを食べるとより実感できますよ。汁物に入れても煮崩れしにくく、赤飯やおこわにしても大変おいしいです。栽培が難しいので全国的には流通していないお米ですが、もち米としては最高の品質なんですよ。

「ササシグレ」は、ササニシキの親の品種です。こちらも栽培が難しいため、ほとんど流通していないお米です。特徴としては、高アミロース米と言われ、澱粉質が少なくて糖度も高くなく、さっぱりとした味わい。毎日の主食として飽きのこない健康的なお米です。原種に近いため、アレルギー反応が出にくいお米になっています。繊細な味を楽しむ和食やお寿司に向いていますね。

そしてお米の摺り方である「5分搗き」は、玄米と白米の中間の摺り方。胚芽やお米本来の香りも残っていて栄養価も高く、何より、玄米のように長時間の浸水も不要です。玄米が苦手な方やお子さんでも食べやすいと思います。

ーーお米を作る上での難しさや楽しさはどんなところにありますか?

牧野さん:お米作りに関しては、田植えや稲刈り、脱穀が主な作業と思われがちですが、一番大事な作業は苗づくりです。「苗八作」という言葉があるのですが、これは「苗がうまく作れれば、稲作の八割はうまくいっている」という意味です。私が栽培している「新大正もち」や「ササシグレ」は、病害に弱く育てづらいことから特に大事になってきます。

まずは播種(はしゅ※種まきのこと)に先立ち、良好な生育の望める種籾(たねもみ)を「塩水選」という方法で選別するところから始まります。

ーーお米を作る上での難しさや楽しさはどんなところにありますか?

牧野さん:お米作りに関しては、田植えや稲刈り、脱穀が主な作業と思われがちですが、一番大事な作業は苗づくりです。「苗八作」という言葉があるのですが、これは「苗がうまく作れれば、稲作の八割はうまくいっている」という意味です。私が栽培している「新大正もち」や「ササシグレ」は、病害に弱く育てづらいことから特に大事になってきます。

まずは播種(はしゅ※種まきのこと)に先立ち、良好な生育の望める種籾(たねもみ)を「塩水選」という方法で選別するところから始まります。

そして「浸種(しんしゅ)」と言って、種籾を水に浸し、発芽を促進します。1カ月ほど浸けておくと種籾が水を吸って膨らみ、播種できるようになるんです。

そして「浸種(しんしゅ)」と言って、種籾を水に浸し、発芽を促進します。1カ月ほど浸けておくと種籾が水を吸って膨らみ、播種できるようになるんです。

播種後、芽が出たらローラーをかけて稲に負荷をかけながら有機肥料でゆっくりと5.5枚の葉が出るまで育て、太くしっかりした苗で田植えします。こうした工程を踏むことで、寒さや病害虫にも強い丈夫な稲に育つんです。

また、すべての田んぼで出来るわけではありませんが、冬期湛水という冬場の田んぼに水を溜める方法で田んぼの微生物や生き物を増やして、田んぼの地力をあげることもしています。肥料も稲藁を切ったものや米糠を入れるぐらいで、自然の循環する力を補う程度です。このような方法で田んぼをやっていると、たくさんの種類の生き物が田んぼに集まります。

目に見えるところでは、ミジンコやホウネンエビ、ゲンゴロウやホタルなどの水生昆虫。何種類ものカエルやイモリなどの両生類、それらを食べにくるヘビやトカゲなどの爬虫類、そしてサギやタカなどの鳥類。1年を通してさまざまな生き物たちを見られることがとても楽しいです。

播種後、芽が出たらローラーをかけて稲に負荷をかけながら有機肥料でゆっくりと5.5枚の葉が出るまで育て、太くしっかりした苗で田植えします。こうした工程を踏むことで、寒さや病害虫にも強い丈夫な稲に育つんです。

また、すべての田んぼで出来るわけではありませんが、冬期湛水という冬場の田んぼに水を溜める方法で田んぼの微生物や生き物を増やして、田んぼの地力をあげることもしています。肥料も稲藁を切ったものや米糠を入れるぐらいで、自然の循環する力を補う程度です。このような方法で田んぼをやっていると、たくさんの種類の生き物が田んぼに集まります。

目に見えるところでは、ミジンコやホウネンエビ、ゲンゴロウやホタルなどの水生昆虫。何種類ものカエルやイモリなどの両生類、それらを食べにくるヘビやトカゲなどの爬虫類、そしてサギやタカなどの鳥類。1年を通してさまざまな生き物たちを見られることがとても楽しいです。

ーーそんなにたくさんの生き物たちが田んぼにやってくるなんてにぎやかですね!また、同じく主力作物である、ブルーベリーはどんなふうに召し上がっていますか?

牧野さん:ブルーベリーは、畑でとって生で食べることが一番なのですが、冷凍したものでもおいしいです。ヨーグルトに入れるほか、加工用のものを豆乳と合わせてスムージーにしたり、マフィンに入れたりして食べてもいいですね。

ーーそんなにたくさんの生き物たちが田んぼにやってくるなんてにぎやかですね!また、同じく主力作物である、ブルーベリーはどんなふうに召し上がっていますか?

牧野さん:ブルーベリーは、畑でとって生で食べることが一番なのですが、冷凍したものでもおいしいです。ヨーグルトに入れるほか、加工用のものを豆乳と合わせてスムージーにしたり、マフィンに入れたりして食べてもいいですね。

ジャムはモッツアレラチーズに合わせるほか、ジェラートにのせてさらに生ブルーベリーをトッピングして食べるとちょっと贅沢な感じです。

ジャムはモッツアレラチーズに合わせるほか、ジェラートにのせてさらに生ブルーベリーをトッピングして食べるとちょっと贅沢な感じです。

ーーとってもおいしそうです!ブルーベリーを育てる上でのこだわりも教えてください。

牧野さん:農薬、化学肥料、除草剤を使わずに育てていることです。そのために、土作りと剪定の仕方にこだわっています。株元、または畑全体にきのこのおがの堆肥を入れ、草押さえに稲藁を敷くなどしています。剪定は風通しが良くなるように心がけ、実も量がたくさん取れることよりも、数は少なくなりますが一粒一粒が大きくなるように摘花をしています。

ブルーベリーの木自身が健康で病気になりにくく、虫もつきにくくなるような育て方です。それでも虫はつくのでその都度、手で取るのが大変ですね。一方、剪定は楽しくて、木が思ったように元気に育ってくれるとうれしいです。

ーーとってもおいしそうです!ブルーベリーを育てる上でのこだわりも教えてください。

牧野さん:農薬、化学肥料、除草剤を使わずに育てていることです。そのために、土作りと剪定の仕方にこだわっています。株元、または畑全体にきのこのおがの堆肥を入れ、草押さえに稲藁を敷くなどしています。剪定は風通しが良くなるように心がけ、実も量がたくさん取れることよりも、数は少なくなりますが一粒一粒が大きくなるように摘花をしています。

ブルーベリーの木自身が健康で病気になりにくく、虫もつきにくくなるような育て方です。それでも虫はつくのでその都度、手で取るのが大変ですね。一方、剪定は楽しくて、木が思ったように元気に育ってくれるとうれしいです。

(↑ブルーベリーの2Lサイズはこの大きさ!)

ーー生ブルーベリーは7~8月中旬までの限定販売になりますが、加工用の冷凍ブルーベリーやジャム、ジェラートは通年楽しめますよね。

牧野さん:はい。ジャムはオーガニックでお菓子を作られている、山梨県の「mayo菓子店」さんに依頼しています。特徴は自然素材由来のきび糖や甜菜糖を使っていることと、ハーブをアクセントにしていることです。ジャムは2種類あって、1つはブルーベリーのみのスタンダードなもの。もう1つは桃の果肉が入ったハーブの効いたもので、チーズやワインと合わせてもおいしいです。どちらも甘すぎない優しい味に仕上がっています。

(↑ブルーベリーの2Lサイズはこの大きさ!)

ーー生ブルーベリーは7~8月中旬までの限定販売になりますが、加工用の冷凍ブルーベリーやジャム、ジェラートは通年楽しめますよね。

牧野さん:はい。ジャムはオーガニックでお菓子を作られている、山梨県の「mayo菓子店」さんに依頼しています。特徴は自然素材由来のきび糖や甜菜糖を使っていることと、ハーブをアクセントにしていることです。ジャムは2種類あって、1つはブルーベリーのみのスタンダードなもの。もう1つは桃の果肉が入ったハーブの効いたもので、チーズやワインと合わせてもおいしいです。どちらも甘すぎない優しい味に仕上がっています。

ジェラートは、長野市の「ジェラート工房春色」さんにお願いしています。特別な素材を使用しているわけではありませんが、瑠璃屋の甘いブルーベリーの味を生かしたレシピで、おいしく仕上げていただいています。こちらも2種類あって、1つはブルーベリーのみのもの。もう1つは、ブルーベリーとヨーグルトがミックスされたもので、さっぱりした味わいが絶妙です。

ジェラートは、長野市の「ジェラート工房春色」さんにお願いしています。特別な素材を使用しているわけではありませんが、瑠璃屋の甘いブルーベリーの味を生かしたレシピで、おいしく仕上げていただいています。こちらも2種類あって、1つはブルーベリーのみのもの。もう1つは、ブルーベリーとヨーグルトがミックスされたもので、さっぱりした味わいが絶妙です。

ーーこれからはお正月に向けて黒豆の需要が高まってきますよね。さきほどお話に出た「炒り黒豆ご飯」もとっても魅力的です。瑠璃屋さんの黒豆の特徴を教えてください。

牧野さん:瑠璃屋で育てている黒豆は、玉大黒という黒豆です。有名な丹波の黒豆の丹波黒と東山140号を交配して作られた品種で、長野県の気候風土に適した固定種です。丹波黒も育てたことはありますが、標高が600~700mもある私の畑では寒くてうまく育ちません。玉大黒は良い甘味とコクがあるおいしい黒豆で、煮豆に向いています。

ーーこれからはお正月に向けて黒豆の需要が高まってきますよね。さきほどお話に出た「炒り黒豆ご飯」もとっても魅力的です。瑠璃屋さんの黒豆の特徴を教えてください。

牧野さん:瑠璃屋で育てている黒豆は、玉大黒という黒豆です。有名な丹波の黒豆の丹波黒と東山140号を交配して作られた品種で、長野県の気候風土に適した固定種です。丹波黒も育てたことはありますが、標高が600~700mもある私の畑では寒くてうまく育ちません。玉大黒は良い甘味とコクがあるおいしい黒豆で、煮豆に向いています。

高山村は寒いので、播種時期が遅く、5月下旬から6月上旬になります。種を直接畑にまいていくので、鳥に食べられたりします。双葉の時によく食べられるので、本葉が出ると安心します。豆類は肥料が多すぎると茎や葉が育ちすぎて実つきが悪くなるので、ほとんど入れません。堆肥と緩効性肥料を少し入れるくらいです。

あとは梅雨明けの頃に草刈りをするのですが、ブルーベリーの収穫の時期と重なるので大変です。また、機械を使わずに手作業で行なうので手間がかかりますが、空気が冷たくなって雪が降り出す頃に脱穀して、黒く美しく育った豆を見るのはとてもうれしいことです。

商品としては出しませんが、9月頃、黒豆が枝豆になると少しだけ収穫しています。大豆の枝豆よりも味が濃くて、甘味もあるのでとてもおいしいんですよ。


ーー手作業も多く、気候とうまく付き合いながら丁寧に育てられていることが伝わってきます。高山村という土地にはどんな魅力を感じていますか?

牧野さん:私的にはまず生き物の種類が豊富なことです。カモシカなどの天然記念物も普通に見られます。温泉が8つもあり、滝、牧場、スキー場、キャンプ場があります。そして、村全体で環境保全型農業を推進していて、ユネスコ美しい村連合にも加入しています。子どもを育てるのにとても良い環境だと思います。

高山村は寒いので、播種時期が遅く、5月下旬から6月上旬になります。種を直接畑にまいていくので、鳥に食べられたりします。双葉の時によく食べられるので、本葉が出ると安心します。豆類は肥料が多すぎると茎や葉が育ちすぎて実つきが悪くなるので、ほとんど入れません。堆肥と緩効性肥料を少し入れるくらいです。

あとは梅雨明けの頃に草刈りをするのですが、ブルーベリーの収穫の時期と重なるので大変です。また、機械を使わずに手作業で行なうので手間がかかりますが、空気が冷たくなって雪が降り出す頃に脱穀して、黒く美しく育った豆を見るのはとてもうれしいことです。

商品としては出しませんが、9月頃、黒豆が枝豆になると少しだけ収穫しています。大豆の枝豆よりも味が濃くて、甘味もあるのでとてもおいしいんですよ。


ーー手作業も多く、気候とうまく付き合いながら丁寧に育てられていることが伝わってきます。高山村という土地にはどんな魅力を感じていますか?

牧野さん:私的にはまず生き物の種類が豊富なことです。カモシカなどの天然記念物も普通に見られます。温泉が8つもあり、滝、牧場、スキー場、キャンプ場があります。そして、村全体で環境保全型農業を推進していて、ユネスコ美しい村連合にも加入しています。子どもを育てるのにとても良い環境だと思います。

(↑ニホンカモシカ)

春には、村内にある樹齢100年から600年の桜の大木が咲き誇ります。夏は毎晩、カエルの大合唱やたくさんの蛍と満天の星空が楽しめます。秋には、村にいくつもある神社で五穀豊穣の神様をお迎えするための秋祭りが行なわれ、神楽が披露されます。私も地区の保存会に入って活動しているんですよ。この頃は紅葉も見事です。冬には、どんど焼きと言われる小正月に行なわれる年神様を見送る行事があったり、子どもたちの餅つきがあったりします。

(↑ニホンカモシカ)

春には、村内にある樹齢100年から600年の桜の大木が咲き誇ります。夏は毎晩、カエルの大合唱やたくさんの蛍と満天の星空が楽しめます。秋には、村にいくつもある神社で五穀豊穣の神様をお迎えするための秋祭りが行なわれ、神楽が披露されます。私も地区の保存会に入って活動しているんですよ。この頃は紅葉も見事です。冬には、どんど焼きと言われる小正月に行なわれる年神様を見送る行事があったり、子どもたちの餅つきがあったりします。

(↑無病息災を願う、どんど焼き)

農業と密着している地域だからこそ、伝統行事がいくつも残っているんです。そして何より夜8時を過ぎると、外にはほとんど人が歩いていなければ車も走っていません。逆に朝は、日が昇る頃から人々の生活の音が聞こえます。暗くなったら寝て、明るくなったら起きるという至極シンプルで生き物として健全な生活があります。季節に合わせ自然と呼応するように1年が淡々と過ぎて行きますが、私にとってそれが一番の魅力かもしれません。そうそう、畑でたくさん蕎麦も作られています。新蕎麦もとてもおいしいですよ。

(↑無病息災を願う、どんど焼き)

農業と密着している地域だからこそ、伝統行事がいくつも残っているんです。そして何より夜8時を過ぎると、外にはほとんど人が歩いていなければ車も走っていません。逆に朝は、日が昇る頃から人々の生活の音が聞こえます。暗くなったら寝て、明るくなったら起きるという至極シンプルで生き物として健全な生活があります。季節に合わせ自然と呼応するように1年が淡々と過ぎて行きますが、私にとってそれが一番の魅力かもしれません。そうそう、畑でたくさん蕎麦も作られています。新蕎麦もとてもおいしいですよ。

(↑春祭りの様子)

(↑春祭りの様子)

瑠璃屋のロゴは奥さまとの共作
いつかグッズも作れたら

瑠璃屋のロゴは奥さまとの共作
いつかグッズも作れたら

ーーところで、「瑠璃屋」という屋号には、どんな思いが込められているのですか?

牧野さん:由来は、日本の伝統色の青色の1つである瑠璃色や鉱物のラピスラズリが好きだったこと。また、青い生き物の名前にはよく瑠璃という言葉が使われていますよね。瑠璃屋のロゴの鳥もコルリという青い鳥がモチーフです。

ーーところで、「瑠璃屋」という屋号には、どんな思いが込められているのですか?

牧野さん:由来は、日本の伝統色の青色の1つである瑠璃色や鉱物のラピスラズリが好きだったこと。また、青い生き物の名前にはよく瑠璃という言葉が使われていますよね。瑠璃屋のロゴの鳥もコルリという青い鳥がモチーフです。

私たちが生活している星、地球の色も瑠璃色で表されます。生命の源、海の色。食、環境、命を想起させる言葉だと思い、付けました。「瑠璃の光も磨きがら」「瑠璃も玻璃も照らせば光る」ということわざもあり、そういう存在になりたいとの意味も含まれています。ちなみに娘の名前でもあります。

ーー娘さんのお名前でもあるなんて、素敵ですね。コルリをモチーフにしたというロゴもかわいらしいです。こちらはどなたがデザインされたのでしょうか?

牧野さん:ありがとうございます。鳥のイラスト自体は、私が描いています。コルリをデフォルメしているので何の鳥かはよく分からなくなっています。お米を作っているので「スズメ?」とよく言われたりしますね。

私たちが生活している星、地球の色も瑠璃色で表されます。生命の源、海の色。食、環境、命を想起させる言葉だと思い、付けました。「瑠璃の光も磨きがら」「瑠璃も玻璃も照らせば光る」ということわざもあり、そういう存在になりたいとの意味も含まれています。ちなみに娘の名前でもあります。

ーー娘さんのお名前でもあるなんて、素敵ですね。コルリをモチーフにしたというロゴもかわいらしいです。こちらはどなたがデザインされたのでしょうか?

牧野さん:ありがとうございます。鳥のイラスト自体は、私が描いています。コルリをデフォルメしているので何の鳥かはよく分からなくなっています。お米を作っているので「スズメ?」とよく言われたりしますね。

筆ペンでイラストを描くのが好きで、原画は筆ペンで描いています。デザインは主にイラストレーターの妻がアイデアを出してくれて、それを二人で形にしています。妻は私よりもパソコンのソフトやデジタル全般に詳しいので、手伝ってもらっています。元々、絵を描いたりデザインしたりするのは大好きなので、瑠璃屋のロゴやデザインを考えるのはとても楽しいです。なかなか手は回りませんが、瑠璃屋のグッズも何か作れたら良いなと思っています。

ーー 瑠璃屋のグッズ、いいですね。そのほかに、これから作りたい商品や取り組みたいことなどを教えてください。

牧野さん:今年からラズベリーとブラックベリーを育て始めたので来年はブルーベリーと合わせて、ミックスベリーのジャムを作ってみたいですね。将来的には古民家をリノベーションして農家CAFEをやってみたいです。

ーー最後に、Komercoユーザーへ何かメッセージがあればお願いします。

牧野さん:瑠璃屋の田んぼと畑は標高600~700mの中山間地帯にあります。そのため寒暖の差が大きく、甘味のあるおいしい作物が育ちます。また山間部の雪解け水はミネラルが豊富で田畑を豊かにします。

このように恵まれた自然と農薬、化学肥料、除草剤を使わずに作られた瑠璃屋のお米、お豆、ブルーベリーをどうぞお楽しみください。夏はブルーベリーの摘み取り体験もやっていますので、ぜひ信州高山村に遊びにいらしてください!

筆ペンでイラストを描くのが好きで、原画は筆ペンで描いています。デザインは主にイラストレーターの妻がアイデアを出してくれて、それを二人で形にしています。妻は私よりもパソコンのソフトやデジタル全般に詳しいので、手伝ってもらっています。元々、絵を描いたりデザインしたりするのは大好きなので、瑠璃屋のロゴやデザインを考えるのはとても楽しいです。なかなか手は回りませんが、瑠璃屋のグッズも何か作れたら良いなと思っています。

ーー 瑠璃屋のグッズ、いいですね。そのほかに、これから作りたい商品や取り組みたいことなどを教えてください。

牧野さん:今年からラズベリーとブラックベリーを育て始めたので来年はブルーベリーと合わせて、ミックスベリーのジャムを作ってみたいですね。将来的には古民家をリノベーションして農家CAFEをやってみたいです。

ーー最後に、Komercoユーザーへ何かメッセージがあればお願いします。

牧野さん:瑠璃屋の田んぼと畑は標高600~700mの中山間地帯にあります。そのため寒暖の差が大きく、甘味のあるおいしい作物が育ちます。また山間部の雪解け水はミネラルが豊富で田畑を豊かにします。

このように恵まれた自然と農薬、化学肥料、除草剤を使わずに作られた瑠璃屋のお米、お豆、ブルーベリーをどうぞお楽しみください。夏はブルーベリーの摘み取り体験もやっていますので、ぜひ信州高山村に遊びにいらしてください!

自然と生きものが大好きという牧野さん。お話を伺っていると、高山村の素晴らしい自然を実際に見てみたくなります。

瑠璃屋さんでブルーベリーの摘み取り体験ができるのは、7月~8月中旬。まだ先になってしまうので、それまではKomercoを通して瑠璃屋さんの商品をお楽しみくださいね!

瑠璃屋さんのInstagram:https://www.instagram.com/rurimaki/

自然と生きものが大好きという牧野さん。お話を伺っていると、高山村の素晴らしい自然を実際に見てみたくなります。

瑠璃屋さんでブルーベリーの摘み取り体験ができるのは、7月~8月中旬。まだ先になってしまうので、それまではKomercoを通して瑠璃屋さんの商品をお楽しみくださいね!

瑠璃屋さんのInstagram:https://www.instagram.com/rurimaki/

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